25年前の私へ
3月1日、新潟の街はいつもの週末よりまして人が多かったようだ。
異動の内示祝いに加え、学生の卒業コンパなどが重なっているかもしれない。中には年度末決算の景気づけもあるかもしれない。
そんな中、25年前の私は、卒業式前の長い休みで、ゼミの旅行やら、卒業旅行やらで同級生が動いている中、ゼミの旅行を欠席し、ガンに苦しむ実母の側にいた。
今回は、あえて、25年前の私に言いたい。
① 人事部を恐れてはいけない。内定者の身辺調査はたしかに行われるが、普通に生活していれば問題はない。できる限り母の側にいて孝行しろ。
② 父親の宗派が浄土真宗本願寺派、母の宗派が高野山真言宗なら、京都・西本願寺と高野山の両方に参り、親鸞の教えとお大師様(弘法大師空海)の教えを体得せよ。
③ 過ぎ去ったことにくよくよするな。過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。
④ 家にろくに帰らず、家族をないがしろにした父を恨みたい気持ちはわかるが、就職を支援してくれたことに感謝しろ。恨みからは何も生まれない。試練を与えてくれた神に感謝せよ!
⑤ 母の宗派(高野山真言宗)に帰依するならば、十善戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)を暗誦せよ。
⑥ 一人で旅をしたい気持ちはわかるが、会社の人だけではなく、社外の人と積極的に交れ。具体的にはボランティア活動、国際交流センターでのパーティーなどいろいろ情報源はある。(※1994年当時の状況にもとづいています。今はFacebookで紹介されているイベントが充実しているので、垣根が低く、取り組みやすい状況になっています)
⑦ 一つの会社で定年までいると思うな!いくら残業しても、上司にいい顔をしても、出世できるかどうかを自分で決めることは不可能だ!出世を焦る気持ちはわかるが、いつでも転職・起業できるように資格を取り、情報収集を行い、スキルを上げろ!さらには、社外の諸先輩と交れ!そうすれば心は安定する。
⑧ 真言宗に帰依するならば、ヨガは必須だ!お大師様が「瑜伽」(※語源はyoga)の重要性を「十住心論」で繰り返し説いているではないか。
⑨ 大手マスコミを信用するな!大手新聞や地上波のニュースやワイドショーは各社の信条に基づいて情報を切り取りしている!真実を知りたければ、大手メディアではなく業界紙(ex 建設業界であれば建設通信新聞など)をあたれ!
⑩ 若いうちはいろいろ勤務場所を転々とするのはいいが、親はいつか歳をとる。親や祖父母のの介護はどうするんだ?子供だって環境が大きく変わるのは成長の阻害になる!それを認識しているのか?将来結婚する妻の価値観はどうなのか?
いろいろ思うことはありますが、インターネットが進んだ現在は、SNSなどで情報が入りやすい状況になっています。その点、今の若い世代は恵まれているな、と常々感じています。その点、メディアリテラシーが昔に比べて格段に高まってきているような気がします。はっきり言って羨ましいです。
私も含めて、情報を取捨選択しやすい状況になったことに感謝するとともに、若い世代には、この恵まれた状況に感謝し、それを最大限に生かして、一生をどのように過ごしていきたいかを決めていただければ幸いです。